ジャズアンサンブルを整える方法(フレージング編①)

ここまでのブログ「ジャズアンサンブルとは!」「リズムセクションとの関係について(前編)」、「同(後編)」の中で、ジャズアンサンブルでは、

  • 周りの音ではなく自分の音をしっかり聞くこと。
  • 表現についても周りの音にただ合わせようとするのではなく、自発的に表現すること。

そしてリズムセクションに対しては、

  • ドラム等リズムセクションにリズムを合わせると考えるのは止めるべきであること。
  • 各奏者がリズムについてもしっかりと表現すること。
  • タイミングではなくペースを合わせること。

以上が大切である事をお伝えしました。

 

しかし、ジャズアンサンブルに取り組んでいる皆さんは、「本当にその通りに皆が自発的にアンサンブルしたら、バンドの音がバラバラになってしまわないの?」という疑問を抱くかもしれません。皆さんがそう思うのはもっともなことです。実際には、上記の考え方をしっかり実践していただければ、確実にバンドのサウンドは向上するはずですが、初めてこのような考え方でアンサンブルをしようという方にとっては、少々難しく感じてしまうかもしれません。

 

そこで、今回からはもう少し具体的な練習法についてお話を進めていきます。 準備として、アンサンブルの各メンバーが個人練習レベルで、 ブログ「テンポ・トレーニングの方法」「メトロノームの使い方」の中でお伝えした練習方法 で各自の譜面を練習しておく事をお勧めします。

声で歌ってみる

アンサンブルの練習で、いま一つフレージングが揃わない時、まずは楽器から口を離して、皆でメロディーを歌ってみましょう。ハーモニーになっている場合は、リードパート(主旋律)を皆で歌うということでかまいません。管楽器中心のアンサンブルの場合、歌詞はついていないので歌い方はスキャットがお勧めです。

 

歌う時にはできる限り、音程を正確に、それから一音一音をハッキリと歌う事が大切です。これが後に各々楽器で演奏する時の仕上がりに大きく関係します。音程を正確に歌えていれば、楽器の演奏でも良い音程になり、ハッキリ歌えていれば、アンサンブルがスッキリとしてきます。

 

こういった、皆で歌う練習は合奏の練習の基本です。どんなレベルのバンド、アンサンブルでも有効な練習となりますので是非お試しください。

ステップを踏んでみる

次に、リズムのトレーニングとして、メンバー皆で一緒にステップを踏む練習をしてみましょう。この場合のステップとは左右に揺れるサイドステップ、ワン、ツー、スリー、フォーのワンで左へ踏み出し、スリーで右へ踏み出すようなステップにすると良いでしょう。

 

初めは歌も楽器もなしで、暫くステップの練習をします。次に、練習したい箇所のメロディーを歌いながらステップを踏みます。そして最後は、各々自分のパートを楽器で演奏しながらステップを踏みます。ここまで出来れば、まず間違いなくリズム、テンポ感ともにアンサンブルは整ってくるはずです。

 

【今回のまとめ】ジャズアンサンブルのフレージングを整える為の基本練習として、

  • 皆で・・ スキャットでハッキリと歌ってみましょう!
  • サイドステップを踏みながら演奏できるようにしましょう!