ホームコンサートVol.1、レポート

撮影、越野龍彦氏
コンサートの様子

鈴木サキソフォンスクールの新企画、「ホームコンサートVol.1」が無事に終了しました。今回は、9名のお客様に来校いただけました。皆様、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。そして、今回の公演の様子を、写真家の越野龍彦さんが撮影してくださったので、見事なお写真を、コンサートのレポートと併せてご紹介したいと思います。

楽器の音が空気の振動へ!

鈴木サキソフォンスクールの大レッスン室は、約10畳ほどの広さとなります。その中に「演奏者2名+お客様が10名様」が入るとなかなかの人口密度(?)となります。もう少し涼しい季節であれば、更に3名様ほど入室いただいても大丈夫そうですが、昨日、今年一番の暑さの中では、10名様弱くらいで、ちょうど良い感じの空間になったように思えます。

そして、演奏を始める前にも若干予想はしていたのですが、この広さの室内での演奏となると、やはり、楽器の音、というより振動がお客様にダイレクトに届いたご様子。実際のお客様のお声でも、生の楽器の振動、空気感を体感できたとのこと、やはりこの公演を企画してよかったと、安堵しました。

もちろん、コンサートホール、ジャズクラブ、ライブハウスなどのスペースでも、生の楽器演奏をお聞きいただければ、オーディオを通していない、生の音色の魅力を感じていただくことができます。しかしそれでも、今回のホームコンサートほどの至近距離で、サックス(サクソフォン)の生々しい音色を細部までお聞きいただくのに加えて、空気の振動、床から伝わる振動までお伝えできる機会は、今までほぼ皆無でした。これは「ホームコンサート」の特徴(売り?)として、今後も皆様にご来場をお勧めできる、大きなポイントとなると思います。

音楽がダイレクトに伝わる!

「ホームコンサート」では、演奏時間を60分と、一般のコンサートと比べると短めに設定しました。演奏者とお客さんの距離感が近いことから考えると、会場のテンションが高めの公演になると予想してのことだったのですが、実際に演奏してみると、まさにその通りになりました。

音楽の演奏会は、ステージから一方的に曲席に向かって発信されるものではありません。演奏者は、客席の観客の様子、熱気を感じ、それを演奏のエネルギーへと還元しています。今回の「ホームコンサート」の距離感だと、お客様の熱気、エネルギー、人間パワーのようなものが、ダイレクトに演奏者に帰ってきます。これほどもろに、観客のパワーを感じる演奏機会はそうありません

実際、私、鈴木学自身、今回は最も慣れている楽器、テナーサックスソプラノサックスの2本に絞って演奏したのですが、公演が終わると、結構エネルギーを使い果たしていました。それはベーシストも同様のようでした。恐らくお客様に対しても、我々演奏者のパワーが伝わっていたのでは思います。これも演奏会としては非常に親密な空間、「ホームコンサート」ならでは、かと思います。

ジャズライブの敷居を下げる!

「ホームコンサートVol.1」、アンコール的な最後の一曲として、ボーカル科講師、鈴木智香子が加わり、ジャズボーカルを披露しました。そして終演後、観客の皆様6名様と演奏者で、鶴舞の街に繰り出しました!気軽に演奏者とコミュニケーションが図れるのも、ホームコンサートならではでしょう!気が付けば日にちをまたいで盛り上がってしまいました(汗)

一回目の公演を終えて、このホームコンサートが、事前の想定以上に有意義な公演であることを実感できました。上記のような様々のメリットに加え、一般的なジャズライブと比べると演奏時間を自由に設定できることから、今後の展開として、比較的早い時間の公演として、お子様同伴歓迎の回を企画したりすることもできます

極力定期的に「ホームコンサート」を企画していこうと考えています。ゆくゆくは近所の住人の皆様に気軽に来場いただいたり、初めてのジャズ生演奏体験をしていただいたり、ジャズの生演奏を通じた地域交流、文化交流の場になっていけたらとも願っています。皆様今後とも、鈴木サキソフォンスクール、ホームコンサートを宜しくお願い申し上げます。