自宅でできる音楽トレーニング

2020年4月、世界中で感染が拡大するコロナウィルス。ここ日本でも緊急事態宣言が出され、外出の自粛が要請されています。カラオケボックス、練習スタジオも営業自粛に追い込まれる中、サックス(サクソフォン)、フルート等、管楽器演奏に取り組む者にとって、練習場所の確保が大問題となっています。

鈴木サキソフォンスクールでは、そういった生徒様の声に応えて、レッスン室の空き時間を個人練習用に提供することとしていますが、それでも自宅からの外出自体が困難な環境にいる方も大勢いらっしゃることでしょう。

普段できない練習を自宅で!

楽器練習に取り組む上で、自分が主にマスターしたい楽器の上達のために、実は複数の楽器を練習することが非常に有効です。ですから、外出がままならない状況下だからこそ、あえて普段自分が触らない楽器に取り組むことを強くお勧めします。そしてその楽器は、自宅で演奏しても音量的に近所迷惑にならないものを選べばよいのです。その辺りを教室の公式Youtubeチャンネル「ジャズサックス、ココだけの話」で紹介しましたので、是非ご覧ください。

気軽に音が出せる楽器を自宅に!

映像の中でご紹介しているミニキーボードの製品名は、CASIO SA-46です。ミニ鍵盤でタッチレスポンス(鍵盤の押し加減で音量の調節ができる機能)も付いておらず、本格的な演奏に取り組むには甚だ不十分な楽器ですが、鍵盤楽器未経験者が手元に置いて、ちょっとした音の確認をしたり、メロディーを弾いて楽しむには十分なものです。スマホの鍵盤アプリとかよりも、はるかに使いやすいですから、超お勧めです!


そしてリコーダーに関しては、以前に小中学校で使用していたプラスチック製のもので十分です。もしも新たに購入するとしても、YAMAHAのプラスチック管のモデルの中で、そこそこの上級機種を選べば、十分に美しい音色と吹奏感が楽しめます。例えば、YRA-314BIIIとか、見た目も美しくすごくお勧めです。

楽器入門にもおすすめ!

今回は、管楽器やドラム等、自宅での音出しが難しい大音量の楽器に取り組む人向けに、自宅で練習できるサブ楽器を紹介するという趣旨の話になっていますが、簡易キーボードとかリコーダーは、せっかく時間があるのだから、何か音楽に親しんでみたいとか、楽器を始めるきっかけにしたいという方にも、大いにおススメできます。

外出自粛、三密を避ける為に複数人の集会の自粛、酒場の営業自粛...、様々な楽しみを我慢することを強いられる日々が長く続いたら、誰でも大なり小なり気持ちが疲れてしまいます。人間の暮らしの中には、たとえ少々でも気持ちのゆとりが必要なのです

こんな時だからこそ「美しい」と感じる時間、楽しいと思える瞬間、たとえささやかでも良いからそういった時間を持つことが大切だと思うのです。その為に、楽に取り組める、大げさにならない可愛らしい楽器での演奏を楽しむのは、非常に有意義だと思います。「楽器を演奏する」というほど気構えなくともよいのです。「音を出して遊ぶ」くらいの気軽さで、新たに楽器に取り組んでみてください。是非、お勧めします!