Q.サックスにはどんな種類がありますか?その中でどれを選べばよいのでしょうか?

そこそこの規模の楽器店であれば、大抵4種類のサックスサクソフォン)が店頭に並んでいます。 サイズ的に小さいものから順に 「ソプラノサックス」「アルトサックス」「テナーサックス」「バリトンサックス」といいます。 これらの中で一般的にジャズ・ポピュラー演奏に良く用いられるのはアルトサックスとテナーサックスです。

 

アルトサックスとテナーサックスの違いは、楽器のサイズ以外にはあまりありません。 吹き方はほぼ同じですし、テナーサックスの方がサイズが大きいからといって、 息をたくさん使わなければならないということもありません。 違いが少しだけあるとしたら、サイズの違いの分テナーサックスの方が演奏時に首にかかる重量が重いということ、 テナーサックスの方が購入時に1,2割程度値段が高くなるくらいです。 ただテナーサックスの方が重いといっても、初心者の内はアルトサックスでも結局若干の肩こりは生じますのでこれも大差ないといえます。

 

それなら、アルトサックス、テナーサックスの内どちらを選べばよいのかというと、 「鈴木サキソフォンスクール」では、皆さんが各々の楽器の音色を聞いて、 どちらの音に憧れを感じるか?ということを基準にお選びいただくことをお勧めしています。 吹き方その他に大差は無くても、ポピュラー系のサックス奏法の場合アルトサックスとテナーサックスで音色のムードが大きく異なるので、 どんな方にでも音色の違いは判りますし、自分がどちらの音を出してしたいかという好みの差は出てきます。

 

サックスの音色は大変に柔軟性に富んだものですから、 同じ楽器であっても吹く人によって驚くほど異なった音色になります。 しかしながらその柔軟性故に、そもそも演奏者自身にこんな音色を出してみたいというイメージがないと、きれいな音色になってきません。 奏法が正しければ必ず良い音が出てくるというものではないのです。 だからこそ、音色に対する憧れを感じる楽器を選ぶことが重要になります。

 

アルトサックスを持って練習を続けてもなかなか納得のいく音が出せなくて悩んでいた方が、 テナーサックスに持ち替えたらいきなり良い音が出たという例があります。 その方にお話を伺ってみると、実は以前からテナーサックスの音のほうが好きだった、とのことでした。 この方は初めからテナーサックスを選んでいれば余分な苦労をせずに済んだのです。 その音色に憧れる楽器を選ぶのが楽器選びの基本だと言えるでしょう。