2017 クロード・ディアロ(Claude Diallo)プチツアー

2015年に来日した際に共演し、すっかり友達になった、NYで活躍するスイス人ジャズピアニスト、クロード・ディアロ(Clude Diallo)。その後しばらく音沙汰がなかったのですが、今年の夏ごろにメールがあり、今年訪日するので、名古屋地区で共演しないか?とのこと・・。

まずは、岐阜Jazz GHOST V.

早速、各所に打診して日程を調整し、3か所での演奏を手配しました。全て私、鈴木学テナーサックスフルート)とのデュオ編成で企画しました。そして、来名当日、クロードが早めの時間に名古屋入りしてくれたので、観光として熱田神宮へ連れ出したりしつつ(「宮きしめん」を紹介しました!美味そうに食べていました!)、鈴木サキソフォンスクールのレッスン室で簡単なリハーサル、打ち合わせをしました。

以前に共演した際もハッキリと実感したのですが、やはりジャズは世界共通語ですね!(詳しくはブログ「ジャズは世界共通語です!」にてご覧ください)。今回、デュエットでの演奏については、全ての楽曲をクロードと私、お互いのオリジナル曲(自作曲)で演奏することとしたのですが、言葉もあまり通じない中、事前に聞いたことが無い、演奏したことが無い楽曲、譜面のみが頼りな状態であったにもかかわらず、一緒に音を出し始めたら、すぐにお互いが求めている音楽が伝わります。「そうそう、そういう音が欲しかったんだよ~」と、お互いにテンションが上がりまくりつつ、1時間強のリハーサルを終えました。

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その後、軽く一休みした後、一日目の演奏会場、Jazz GHOST V.へと向かいました。お店に到着、早速サウンドチェックがてら、クロードがピアノに向かい、パラパラと音を出し始めると、それだけでお店の空気が変わるのが分かります。素晴らしいピアノサウンドです!

こちらのお店の名物、おいしいロシア料理をいただき、いよいよ本番ステージが始まりました。まずはクロードのソロピアノの世界を、お客様に堪能していただきました。その後に私も演奏に加わって、デュオで何曲か演奏したのですが、初日という事もあり、お互いにけっこう思い切ってアイデアを出しつつ、まるで2年ぶりの再会を喜ぶかのように、デュオ演奏を楽しみました。大勢お越しいただいたお客様も、演奏をご堪能いただけたご様子に、企画者としてホッと胸をなでおろしました。

ピアノバー Club Adoriana

2日目はオフとなったので、夕方からクロードの遠い親戚が営むイタリア料理店にて、ディナーを楽しみました。何と、クロードはその日の昼間のうちに、大阪城見物に出かけてきたそうです!

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3日目は、新栄にあるピアノバー Club Adorianaで演奏しました。ここでは店内はほぼ満席、大いに盛り上がる中、ステージの二人も演奏に集中し、熱いステージとなりました。お客様が口々に、「クロードのピアノを聴くと、温かい人柄がピアノの音に表現されているようだ」と仰っていました。

彼のピアノプレイの特徴、個性はまさにその部分だと思います。もちろんクロードは、NYというジャズの最先端の現場で演奏活動をする中、高度な音楽理論、難解な楽曲を弾きこなすテクニックを持ち合わせています。ただ、あまりに前衛的な演奏は好みではないようです。コンテンポラリー、現代的な響きを含みつつ、ポップで親しみやすい音楽を好んでいるようでした。あくまで観客との音楽的なコミュニケーションがしやすいような、音楽を志向しているようです。そんな彼の気持ちがピアノの音にはっきりと表れているのが、お客様に伝わっていたのが、私にとってもたいへん嬉しい事でした。

鈴木サキソフォンスクール、ホームコンサート

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4日目は、鈴木サキソフォンスクールのレッスン室で、ホームコンサートとして演奏しました。演奏内容的には、やはりほぼ同じ出し物で3日目という事もあり、かなり音楽的な熟成が進んできたように思います。ホームコンサートとしてはほぼ限界のキャパシティー、12名の観客が見つめる中、音楽的に集中したステージとなりました。

クロードと3日間共演していて気付いたのですが、彼のピアノを弾く姿は本当に楽しそうです。そして音楽的にも常に「未知の美」を求めて、まるでピアノに向かって戯れているようでした。実際、3日間のプチツアーの中、同じような演奏になった楽曲は一つもありませんでした

ここ日本ならば、「音楽的にも常に『未知の美』を求めて」と書き出せば、「長年の修業苦行を重ね」と続きがちです。しかし、クロードにはそんな雰囲気は全くありません。ただただ「ピアノという楽器から、音楽的な美を見出し、それに感動したい」という極めてシンプルな「喜び」に満ちていました。大いに参考にしたい姿勢です。

近い将来の再会を誓い合って、名古屋地区のプチツアーを終えました。ライブ会場にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。心より感謝しています。再び、クロードが来日する折には、必ずアナウンスしますので、是非お出かけくださいませ!