大人の趣味は恰好から!

サックス(サクソフォン)

最近の鈴木サキソフォンスクールは、6月4日に迫った「スチューデントライブ」(発表会)の準備に追われています。特に出演する生徒さんは、本番が迫るにつれ、徐々に緊張感が高まってきている様子。レッスン中にサックスを手にする姿からも、真剣さが伝わってきます

そんな中、一つ大切なことを思い出しました。人は何故サックスサクソフォン)等、の楽器演奏に憧れるのだろう?・・もちろん、楽器の音色そのものの魅力に惹かれてというのが、一番だとは思うのですが、特に男性の場合「恰好つけたい」という点が非常に大きな動機でしょう!!

普段の自分よりも格好よく!

それなのに、何時の間にか次第に生徒さんは、「間違えないように」とか「正しく演奏しなければ」といった、どちらかと言えばネガティブな考え方に縛られていきます。これについては拙著「楽器演奏が楽しくなるココだけの話」で詳しく解説したのですが、残念ながらこのような考え方は、著書で紹介した「楽器演奏を難しくする思い込み」となり、楽器演奏を難しく困難にしてしまうのです。

特に発表会本番が迫るこの時期、生徒さんがこのような状態に陥りやすくなるため、様々にアドバイスして改善を試みます。そのアドバイスとして、実は極めて有効なのが「格好つける」ように促すことなのです!少なくとも、楽器を手にしていない普段の自分よりも、サックスを手にしている時の方が格好よく見えてほしいですよね!

鏡の前で考える!

家内、智香子が撮影
家内、智香子が撮影

まずは鏡の前に立って、サックスを構える際に、両足のポジションをどのように配置するか?ひじの角度は?ストラップの長さは?・・等々、正解、正しさではなく、ただひたすら見た目の恰好良さを求めて、調整していきます。教師である私、鈴木学の意見ではなく、あくまで生徒さんご自身が格好いいと感じる事が大切です。

ただただ演奏中の見た目の格好良さを求め、音なんかどうでもよいから「写真で見ればサックス名人に見える」事を目指して、鏡に向かうのです。そうしているうちに、生徒さんご自身で実に様々な改善ポイントを見つけられるようになります。そしてもちろん、格好良くなっていきます!

不思議なことに、この作業を進めていくと、必ず生徒さんの演奏も改善します。恐らく、自分のやっていることを客観的に視覚的に見るのが、演奏上も効果があるのでしょうね。皆さん一様に、この事実に驚きます!

私ですか?私ももちろん、鏡の前でずいぶんと研究しました。その結果「サックスを吹いている時『は』格好いいね!」とのお言葉を多数頂戴できるようになりました。まあ、サックスをやっていなかったら、この『は』すら無かったのですから、良しとしましょう(笑)。皆さんもいかがですか?楽器を演奏する時は、思い切り格好つけましょう!